気ままにウィーン

おもにウィーンやドイツ語圏について気ままに呟きます。

平和村に着いてボランティア開始!

2008年9月から2009年5月までの約9ヶ月間、ドイツ国際平和村でボランティアしました。

2008年9月から12月は大きい男の子の宿舎、2009年1月から5月は赤ちゃんから幼児の宿舎担当でした。

自分で何処がいいとか、決める事は出来ません。宿舎を統括する責任者の人が決めます。人数が足りない時いきなり、「今日は大きな女の子のところに入って」と言われ、1日だけ入った事もあります。その時には、女の子達には大歓迎されましたが・・・。 滞在期間が長くなった研修生(ボランティア)は容赦なく使われます。

そして、男性のスタッフが子ども達の宿舎配属になると、必ず“大きな男の子の宿舎”担当になります。スタッフは、子どものシャワーの面倒をみないといけないので、たとえ赤ちゃんでも女の子の面倒は男性に見させられない、という理由です。

私が途中で担当を替わったのも、11月、12月に立て続けにドイツ人男性の研修生が入ったからでした。もっとも、人数が足りなくなるとそんな事も言ってられません。その時入った男性の研修生、のちに赤ちゃんから幼児のところに応援に入って、女の子のパンパース替えをしていた事もあります。

 

2008年8月31日、オーバーハウゼン中央駅に平和村の日本人スタッフの方が車で迎えに来てくださり、お昼過ぎにドイツ国際平和村に到着しました。

荷物を部屋に入れ、敷地内を案内してもらっている時に、“大きい男の子の宿舎担当”でお願いします、と告げられました。

漠然と想像していたのは7〜8歳位までの子どもだったので、こんな大きな子ども達(7歳から上)のお世話をするのかとかなりの衝撃でした。後々、ドイツ人男性の研修生が2人続けて入って来たので、赤ちゃんから幼児(数ヶ月〜3歳位まで)の担当に異動しました 。

 

どこの担当になっても、まず一番にしなくてはならないことは、「子ども達の名前」を覚える事です。顔と名前が一致しないと、熱を測ったり、クリームを塗ってあげたりなどの処置もわかりませんし、間違えたら大変な事になります。

 

大きな男の子達の担当の時は、まさかこんな大きな男の子の面倒をみる事になるとは!という思いがあって、距離の取り方がすごく難しかったです。

そして、日本人は感情を抑えると思っているので、ドイツ人スタッフの見ていないところで松葉杖で面白半分に突かれたりなどありました。その時は、関係した子ども全員の名前を、上司にあたる職員に言って、他の子どもが見ている前(食堂)で謝罪させるという対応を取って貰いました。その時の上司がカザフスタン出身の女性で、「外国で働く事の厳しさ」を理解してくれたのは心強かったです。

赤ちゃんから幼児の担当になってからは、何もかもやってあげなくてはいけないし、危ない事をしないようにしっかり見ていないといけないので、精神的には大変でした。(はじめの頃は、いつも揃っているか人数確認していた記憶があります。)

でも、子ども達との関わりにおいては、正面からぶつかっていく事も出来たし、密度も濃かったので充実していました。

小さい子どもは、体調面のコントロールを見るのは当然ですが、(熱があっても訴えてくれないので、こちらが気づかなくてはいけません)、たくさん話しかけて、遊んであげて、悪い事をしたら正してあげる、もちろん良い事をしたらべた褒め!時に感情的になりながらも、自分なりに精一杯やってきたかなーと思っています。

そうすると、子ども達からも嬉しいお返しがあります。

ドイツ人スタッフが他の日本人研修生と名前を間違えると「違う、◯◯◯(私の名前)だよ!」と言い返してくれたり、近くにいるドイツ人スタッフよりも私の方に寄ってきてかまってもらおうとしたり、など。(ドイツ人より日本人の方が接し方が優しいから、かもしれませんが・・・)

一番感動したのは、私が帰国してからの出来事です。

私が使っていたかっぽう着を、他の研修生が着て出勤した時に、子ども達がみんな私の名前を言ってきた、と聞いた時でした。

 

平和村では、研修生(ボランティア)も職員と同じ勤務体系で働きます。

月に6日のお休みと、研修期間によって日数は変わりますが、まとまって取れる休暇もあります。 休暇の時には旅行などに行き、平和村と距離を取って過ごしていました。働いていると、その時々で悩みが出てきたり、つまづいたりします。そんな時に少し距離を取って過ごす事が出来ると、また新たな気持ちで子ども達に向き合うことが出来ました。

 

また、平和村には良心的兵役拒否者(Zivildienst)として働いている人もいます。

ドイツでは、徴兵制度(兵役義務)があります。良心的兵役拒否者として兵役義務を拒否した場合、「代替役務」として福祉や救急などの仕事に就き、これで兵役を果たしたものとみなされます。良心的兵役拒否者による社会福祉事業への貢献が大きい為、徴兵制度廃止の障害となっています。政府には、仮に徴兵制度を廃止した後で起きるこれら福祉事業の人的空白を公費の支出によって補う財政的余裕がなく、これが徴兵制度廃止を制約しています。