気ままにウィーン

おもにウィーンやドイツ語圏について気ままに呟きます。

ドイツ国際平和村の活動資金はどこから?

ドイツ国際平和村は、ほとんど全ての費用を寄付金でまかなっています。

(子どもたちの滞在には、毎日の食事から一人ひとりに合った整形外科用品にいたるまで、様々な費用がかかります。)

 

治療は、基本的には全て無償で、担当医も看護士も無償で関わってくれています。

ただ、ドイツに来てからわかった症状の治療の一部、治療に必要な高額の医療機器などを平和村が負担しなければいけないこともあります。

このような場合、病院や医師の繋がりを通して、その子どもの治療費用の援助資金を集めてくれたり、チャリティーをしてお金を集めてくれたりなど、平和村が実際に負担しなくてもいいように、病院が大変協力してくれています。

協力病院はおよそ100あり、ドイツ国内だけでなく、オランダやオーストリアにも広がっています。

私の滞在時担当した子どもで、オーストリアリンツで治療した子どもがいました。移動は、どんなに遠くても車を使っており、入院の際、明け方に平和村を出発する場合も度々ありました。

 

日本にいて、平和村の活動に協力したい場合は、三菱東京UFJ銀行の寄付金口座へ寄付することが出来ます。 
また、ドイツ国際平和村が活動するためには、衣類や整形用品、日用品など様々な物資が必要ですが、EU圏外の国からは高い関税がかかってしまうため、日本からの物資の寄付を受け付けることができません。

物資の寄付は、直接平和村本部に持ってきて貰ったり、街にコンテナを置いて入れて貰ったりして集まります。

物資は子ども達が使うもの、使わないものに分けられ、衣類など子ども達が使うものは、宿舎やサイズ別に分けられて保管されます。

子ども達が使わないものは、カーニバルで使って貰ったり、ドルフフェスト(平和村の一般公開日)で売る事もあります。

また、セカンドハンドショップなどで売って、利益を活動資金として使っています。

平和村は非営利団体ですが、寄付の物資の保管されている倉庫は、有限会社として経営して、利益を平和村に寄付しているのです。

ただ、中には子ども達も使わず、セカンドハンドショップでも売ったり出来ないものがあり、処分するしかない場合はその為の処分費用もかなりかかっています。

物資の寄付の中には、毎年12月にパケットアクションという活動もあります。

パケットアクションとは、「市民から市民の手へ」 をもっとうに、ドイツに住む一般市民によって行われます。

平和村が用意する規定のダンボール箱1箱に、基礎食品(小麦、砂糖、塩、豆や肉の缶詰) や衣料品などが市民の手によって詰められ、平和村に集められます。

基礎食品は、1年以上賞味期限があるもの、と決められています。

ある女性は、「何か甘いものを入れてあげたい」とチョコレートを探しましたが、1年以上賞味期限のあるチョコレートが見つからず、平和村に助言を求めたそうです。

説明書には、全て1年以上賞味期限があるものと書いてありますが、ジョージアでも、アルメニアでも、タジキスタンでもチョコレートは好まれています。きっと5月までには消費されるでしょう、という事でした。

後日、この女性は「更にクッキーとキャンディも入れました。」と言って、平和村にパケットアクション用に詰められたダンボールを持参したそうです。

こうして集められたパケットアクションは、平和村を通してジョージアアルメニアタジキスタンなどの寒さと貧困に苦しむ人々の手へ届けられます。